自分に都合の良い世界など、この世には存在しません。
あなたの都合を考えて、世界は動いてはいないのです。
あなたの都合に合わせて、世界が動くことは有り得ません。
この世界は、あなたを一つの役割として考えています。
あなたはこの世の一つの魂であり、無数の魂の中の一つであるのです。
個は全体を支えるために存在しています。
個のために全体が存在しているのではないのです。
しかし、多くの人は自分の都合を考え、その視点によって世界を見るのです。
そのため、思い上がりが生じ、その結果として怒りと恐怖に支配されるようになるのです。
あなたのために世界が存在しているのではありません。
世界のためにあなたが存在しているのです。
世界が存在しなければ、あなたは存在を許されないのです。
どうするのかを決めるのは世界です。
あなたが自らの爪を切り落とす様に、髪の毛を切り揃えるように、主が従を決めるのです。
全体である世界があなたの主となります。
全体である世界の従であるあなたは、この事実を忘れてはならないのです。
多くの人は自分にとって都合の良い世界を求めますが、そこには残念ながら喜びはありません。
なぜなら、そのような身勝手を主である世界が許さないからです。
思い上がる者は打ち砕かれます。
全体に仇(あだ)と成す個は、切り捨てられるのです。
あなたは病気を肉体ごと切り捨てるでしょう。
それと同じです。
自分勝手な振る舞いを振りかざす者には、苦しみが待つのです。
あなたはこのことを覚えておかなければなりません。
人間だけの神様など存在しません。
しかし、宗教ではそうではありません。
この世界には無数の生命が存在しています。
この広大な宇宙を創造した神が、人間だけを大切に扱うでしょうか?
その考えが自分勝手なものであるということを理解しなければならないのです。
人間とその他の存在には、どのような差があると言うのでしょう?
敵であっても、問題であっても、苦しみであっても、それ等は大切なものであるのです。
歪んだ思想によって、自分に都合の良い世界を信じてはなりません。
そのような偽りの世界など、この世には存在しないのです。
自分の都合を中心として考えてはなりません。
そのような狭い了見であっては、正しく見ることなどできはしないのです。
自分に都合の良い世界を信じている者には、人生というものの意味が分からないでしょう。
自分が全体の一つの役割で(しかない)あるということに気が付くことができなければ、謙虚さが失われるのです。
謙虚に生きることができなければ、人は躓(つまず)きと苦しみを得ることになるのです。
全体に対する役割を果たすことがなければ、不要の爪や髪の毛のように切り捨てられてしまうのです。
肉体を離れた爪や髪は生命を失います。
そして、成長することができずに、滅びるのです。
全体と繋がっていない個体は、成長することができずに滅びます。
全体とはこの世界のことであり、真理を現します。
それを人は「神」と呼ぶのです。
思い上がってはなりません。
自分の都合によって怒りや恐怖を選択してはならないのです。
どのような状況に対しても感謝して受け入れることを目指しましょう。
そのようにしなければ、決して幸福は得られないのです。
人生の幸福とは、人生の意味です。
自分勝手に生きる者には、人生の意味を理解することができません。
それは、人生の本当の幸福を得ることができないということなのです。
自分に都合の良い世界などを求めてはなりません。
全体が決めるあなたの役割に対して忠実でありましょう。
世界の決定である目の前の状況を否定してはなりません。
それがどのようなものであろうとも、感謝して受け入れましょう。
主と従の関係を間違えてはなりません。
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