人は、選ばなければなりません。
	人が選ぶことができるのは一つです。
	二つを同時に得ることはできません。
	多くを求めても、それを得ることはできないのです。
	二つを同時に得ようとすれば、二つはその小さな掌(てのひら)から零(こぼ)れ落ちてしまうでしょう。
	あなたには、一つを得ることも難しいのです。
	そのような状態で、二つを得ることはできないのです。
	欲を出してはなりません。
	一つを得ることができれば御(おん)の字なのです。
	あなたが一つを得ようと考えているのならば、一つを選びましょう。
	一つを得るためには、それ以外は諦めなければなりません。
	人が一つを得るためには、それに集中する必要があるのです。
	あなたが掴むものは、そのどれもが儚(はかな)いものです。
	それは、丁寧に掴まなければなりません。
	粗雑に掴めば、儚く零れ落ちてしまうのです。
	二つを同時に得ようとすれば、一つをも得ることはできないのです。
	両方を立てようとしてはなりません。
	残念ながら、一方を立てれば一方は立たないのです。
	あなたは同時に二つを選ぶことはできないのです。
	あなたは、どちらか一つに手を伸ばし、どちらか一つを諦めなければなりません。
	そこのことを覚えておきましょう。
	犠牲も無しに、何かが得られるなどと考えてはなりません。
	自分にとって有利なことだけが導かれるはずがないのです。
	報酬(ほうしゅう)には必ず、代償(だいしょう)が備わっているのです。
	報酬だけを得て、代償は支払わないというような”甘い”話があると思いますか?
	どのようにしても、二つを得ることはできないのです。
	あなたは、諦めなければなりません。
	一方を立てるために、一方を倒すのです。
	その覚悟がなければ、一つを得ることもできないのです。
	多くの人は、一つを得ることもできてはいません。
	得ていると思っているものには中身がなく、それに気が付いた時には絶望するのです。
	人は必ず選ばなければなりません。
	選ばずに得ることはできません。
	人生は選択の連続なのです。
	そこには多くの選択肢があるでしょう。
	あなたはその中から一つを選ばなければならないのです。
	二つを求めた結果、一つも得ることができないからといって、腹を立ててはなりません。
	それは、二つを求めた人の過ちなのです。
	あなたは、一つを得て満足としましょう。
	多くを求めてはなりません。
	あなたの欲求が多岐(たき)に渡る程、あなたの得るものは減るでしょう。
	集中しなければなりません。
	一つ一つを得るのです。
	少しずつ集めるのであれば、それはあなたに止まるでしょう。
	しかし、一気に集めるのであれば、それはあなたを離れるのです。
	狙いを定める必要があるのです。
	多くに狙いを定めても、弓から放たれる矢は一本なのです。
	二つを狙えば視界はぼやけるでしょう。
	あなたは一つしか見ることができません。
	二つを同時に見ることには無理があるのです。
	諦めが早いほど、一つを正確に見ることができます。
	正確に狙わなければ、捕らえることはできないのです。
	自惚(うぬぼ)れてはなりません。
	一方を立てるように心掛けましょう。
	二つを同時に立てることはできないのです。
	この言葉を繰り返すのは、それが重要なことだからです。
	あなたが真に何かを得ようと考えているのであれば、この言葉を覚えておきましょう。
	何かを真に得るためには、”深さ”が必要なのです。
	
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