あなたは美に触れなければなりません。
あなたは、美を遠ざけてはなりません。
美とは、あなたの美しいと感じる対象です。
あなたの心が、それを美しいと感じれば、それは美なのです。
美的感覚は人それぞれです。
それが違っていることは自然です。
それが違っていたとしても、何の問題もありません。
しかし、美を遠ざけることは問題を引き起こすのです。
美は、人の心にとってなくてはならないものです。
それは、心に豊かさを導きます。
美とは、心の栄養なのです。
美を得ずに、心が豊かさを保つことはできません。
それは、肉体に対する食物のようなものです。
それがなければ、成り立たないのです。
心が美を断てば、肉体が食物を断つようなものです。
それは、空虚な状態なのです。
食物を得ない肉体には喜びがありません。
美を得ない心にも喜びはないのです。
人は、心が喜ぶことによって幸福を得ることができます。
しかし、心が喜ばないのであれば、苦悩を得る他ないのです。
どのような人の心にも、美が必要なのです。
しかし、多くの人はそのことに気が付いてはいません。
美は重要ではないと考えているのです。
多くの人は美を尊重しません。
その代わりに、生命を維持するための何かを尊重します。
生きることに懸命になる余り、美を遠ざけてしまうのです。
それから、”劣悪”な快楽によって、美を遠ざけるのです。
人生の目的は生き長らえることなのでしょうか?
快楽に従い、汚らしく生きることなのでしょうか?
あなたは冷静に考えなければなりません。
人生には生き長らえることよりも、快楽に従うことよりも大切なものがあるはずです。
常識の中にいれば、そのようには考えることができません。
常識は、人に生存すること、快楽に従うことを教えるからです。
それは、人の世が欲望によって成り立っており、それを成立させるためには、生き長らえることと快楽に従うことが求められるからです。
人は欲望による消費に豊かさを見るのです。
しかし、それは幻想に過ぎません。
どれだけの欲望を貪(むさぼ)っても、人が満足することはありません。
生き長らえ、快楽に溺れるだけでは、人の心は満たされないのです。
心が求めているのは美であるのです。
それ以外のものを求めてはいないのです。
しかし、常識がそれを隠すのです。
人の世を楽しむ多くの人は、生き長らえること、快楽を貪ることを本望としているのです。
しかし、それは結果的に苦悩を導くのです。
あなたは、生き長らえることよりも、快楽に溺れることよりも重要なことがあると知りましょう。
それは、美に触れることです。
あなたはいつも美を求めていましょう。
あなたの心は美を求めているでしょう。
美しいと感じるものを見ましょう。
そして、それに触れましょう。
あなたは世界を美しくしなければなりません。
それは、あなたの努力の賜物(たまもの)なのです。
美から遠ざかれば、生き長らえることも、快楽に従うことも苦悩となるのです。
あなたは自らの心が求める美を得ましょう。
自らの周囲に美を置きましょう。
世界を美しく変えるのです。
世界を美しく変えるためには、小さな美に触れなければなりません。
あなたは、美を大切にしましょう。
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