あなたは命の有る内に行わなければなりません。
	命を失ってから行っても、すべてが手遅れであるのです。
	この世界に存在するすべてに命が与えられています。
	それは、生物の所有する生命でもあり、無機 (化合)物の所有する命でもあります。
	命とは、時間のことです。
	それは、与えられた時間です。
	時間を与えられることによって、命は活動を実現することができます。
	時間を与えられなければ、命というものは成り立たないのです。
	命は時間です。
	時間を失えば、命を失います。
	人は時間を大切にしなければなりません。
	時間を大切にすることによって、命を大切にすることができるのです。
	直接的に(掴み所の無い)命を大切にすることは難しいでしょう。
	しかし、時間を大切にすることは容易です。
	自らの選択(行為)によって有意義なものにすれば良いだけです。
	有意義なものにするためには、満足する必要があります。
	あなたは満足を得られるような時間の使い方をすれば良いのです。
	それによって、命は活力を得るのです。
	しかし、多くの人は命が有ることを知りません。
	時間が与えられているということを当たり前だと思い込んでいるのです。
	しかし、時間は限られています。
	時間は瞬く間に過ぎ去ります。
	そのために、すべての存在は気が付かない内に命を失うのです。
	生命は活動を失います。
	岩石であろうと、金属であろうと、知識であろうと、時代であろうと、すべてが命を失って滅びるのです。
	命を持たないものなど存在しないのです。
	多くの人が命の有る内に始めません。
	気が付いた時には命を失っているのです。
	命を失ってからそれを取り戻そうとしても無駄です。
	失ったものを取り戻すことはできないのです。
	屍(しかばね)に食物を与えて、何を得ようとするのですか?
	屍は滅びるのみです。
	それが再び生きることはありません。
	なぜなら、命を失ってしまったからです。
	すべては流転します。
	命は既に死に向かって進んでいるのです。
	それを食い止めることはできません。
	しかし、それを有意義なものにすることはできるのです。
	そのために、命の有る内に行わなければならないのです。
	時を失う前に始めましょう。
	何を始めるにしても、早いに越したことはありません。
	それを実行するのに時を計ったとしても、それを計画、思案することにはできるだけ素早く取り掛からなければならないのです。
	どのようなことに関しても、あなたは命を意識しておかなければなりません。
	”旬”を見誤ってはならないのです。
	何かを物にするためには、多くの時間と経験を必要とするのです。
	原理を理解することにも多くの時間と経験が必要です。
	それを思い通りに実現するためには、更なる時間と経験が必要となるのです。
	一刻も無駄にする訳にはいかないのです。
	時間を無駄にするということは、命を無駄にするということです。
	ただし、誤解してはなりません。
	これは、がむしゃらに忙しく動き回れと言っているのではありません。
	休むことも、優雅に過ごすこと、何もしないことも重要です。
	すべての時間に対して、満足を実現するように努めることが求められるのです。
	あなたは命を損なってはなりません。
	時間を失う前に始めなければなりません。
	命を大切にしましょう。
	有意義に過ごしましょう。
	
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