時代は常に流転します。
	時代の変化とは、状況の変化です。
	すべての状況は滞ることをせず、常に変化の中にあるのです。
	状況は常に変化し続けているのです。
	あなたがどのような状況を得ようとも、忘れてはならないことがあります。
	それは、自らの使命を果たすということです。
	どのような状況を得ようとも、あなたは自らに与えられた役割を果たさなければなりません。
	役割を果たすことをしなければ、虚しく生きる以外に方法はないのです。
	使命とは、心を満たすことです。
	真に心を潤すものこそが、あなたの抱える使命なのです。
	食物を得ることは、満足を導くように思えます。
	しかし、餓(う)えはすぐにやってきます。
	あなたは食物を得続けなければならないのです。
	毎日、毎日、食物を口に運び、腹を満たし続けなければならないのです。
	これが使命でしょうか?
	仕事に足りるでしょうか?
	異性を離れるでしょうか?
	物(収集)に飽きるでしょうか?
	知に満ちるでしょうか?
	多くの人は、どれだけを得ても満ち足りないものを自らの使命だと考えています。
	それで良いのです。
	人の使命とは、毎日得ても飽きないものだからです。
	毎日、毎日、続けられることが、あなたの使命であると心得ましょう。
	食物に足りないことは、多くの喜びを得るでしょう。
	仕事に足りないことは、より優れた方法を生み出すでしょう。
	異性を離れないことは、異なりを学ぶでしょう。
	物(収集)に飽きないことは、見極めを悟るでしょう。
	知に満ちないことは、本質(真理)に辿り着くのです。
	続けられないことは使命ではありません。
	人は、それぞれに違う使命を与えられています。
	それぞれの使命に沿って、人生を行う必要があります。
	あなたが毎日、毎日、続けられることは何ですか?
	それは、あなたの使命です。
	人に褒められるものでなくても良いのです。
	どのような状況を得ようとも、あなたはそれを続ける必要があるのです。
	それは、その状況においては役に立たないように思えるでしょうが、状況が変化した暁(あかつき)には重要な働きになるからです。
	多くの人は目の前の状況に通用することだけを追い求めます。
	それは、自らの使命ではないために、苦痛を伴った継続を無理に行うという状態を得ることになります。
	目の前の状況に通用するからといって、楽しくもなく、やりたくもないことを続けることによっては、本来の使命が蔑(ないがし)ろになるのです。
	それは、稼ぎが良いという理由によって仕事を決める人に似ています。
	金銭のために無理をして働く者が、幸福なのでしょうか?
	それが、生まれて来た理由なのでしょうか?
	使命は、多くの金銭や優れた地位、多くの人からの賞賛(しょうさん)などの”装飾(そうしょく)”を求めません。
	使命の前には、そのような偽りの価値など、どうでも良いのです。
	それよりも大きな理由のために動く(動かされる)ことこそが、あなたの使命であると心得ていましょう。
	自らの使命と共にいる時には、あなたに苦痛はありません。
	使命を果たしている時には、どのような無理も存在しないのです。
	苦痛も無理も無いものこそが、あなたの使命であるのです。
	それは、人それぞれに違います。
	目の前の状況に通用するからといって、安易に苦痛や無理を受け入れてはなりません。
	すべての状況、すべての時代に合わせる必要はないのです。
	使命とは、元から内に備わっているものなのです。
	それは、才能です。
	自らの才能にそぐわない状況に通用する必要などないのです。
	その時には不足を楽しみましょう。
	”餅は餅屋”という言葉を忘れてはなりません。
	毎日、毎日、楽しく続けられることを大切にしましょう。
	
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