人生はどうなるか分かりません。
一年後、十年後、三十年後・・・
人生がどうなっているかを知ることができるでしょうか?
あなたには、明日の自分すらも分からないのです。
明日のことも分からないのに、どうして結論を所有するのでしょう?
人生に結論は必要ありません。
どうなるのか?など分からないからです。
分からないことに結論を見出すことは、矛盾を抱えることになるのです。
多くの人は結論を所有しています。
何かに対して、決め付けているのです。
それは、人の小さな価値観の中から生じた結論です。
どうして、何も知らない人が何かを決め付けることができるのでしょうか?
何のために生きているのか?ということすら知らないのです。
どうして、決め付けることができるのでしょうか?
明日のことは分かりません。
分からなくて良いのです。
明日を知る必要もありません。
それは、どのような明日が来ても良いからです。
理想の明日が来る必要などありません。
あなたは、与えられたものをより良くすれば良いだけなのです。
どのような明日が来ようとも、やることは変わりません。
やることが変わらないのに、どうして明日を知る必要があるのでしょうか?
状況に応じて行為を変えることができるのでしょうか?
あなたには、そのような力があるのでしょうか?
あなたにできることは、ほんの小さなことだけなのです。
理想とは違う明日が来ようとも、あなたにできることは変わらないのです。
ならば、抵抗する必要もないのです。
あなたは、自分にできることをやるだけなのです。
それ以外に方法はありません。
方法が無いのに、どうして抗(あらが)うのでしょうか?
多くの人は、現状を好みます。
それが、どのような現状であってもです。
苦悩していながら、それを好んでいるのです。
結論を所有するということは、その状態に止まるということだからです。
決め付けは、根を下ろす樹木のようです。
決め付けを所有する人は頑固さを得ます。
状況が変わったにもかかわらず、その場を動かないのです。
樹木が移動することができれば、枯れることはありません。
雨が降らないのであれば、移動すれば良いのですが、樹木にはできません。
あなたは樹木ではありません。
いつでも、喉(のど)が渇けば水場へと移動すれば良いのです。
結論は、あなたを飢(植)えさせるでしょう。
結論によって決め付けを所有している者は、例外なく飢えています。
人の本質は意識です。
それは、思考を所有します。
考え方が重要なのです。
あなたは決め付けによって、考え方を固定してはなりません。
考え方が自由に動くことができなければ、飢えによって滅びるでしょう。
人生はどうなるか分かりません。
今が苦しくても、後が苦しいとは限りません。
今が楽しくても、後が楽しいとは限らないのです。
安易な決め付けが、苦悩を招くということを知りましょう。
明日がどうなるかは分かりませんが、今できることは分かるはずです。
懸命に生きていましょう。
今日できることを、明日に回してはなりません。
明日、どうなっているか分からないからです。
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