人は生きています。
生きるということは、人生に存在しているということです。
人は人生に存在しているのです。
あなたは、人生に存在することが許されています。
しかし、あなたの意志によって許されている訳ではありません。
すべての存在は、許しを受けて存在しているのです。
あなたがどれだけ望んでも、存在は許されません。
あなたがどれだけ望んでも、存在が許されます。
明日(あす)も分からないのです。
あなたが決めているのではありません。
あなたは、人生を与えられているということを理解しましょう。
人生という貴重な時間は、あなたが獲得しているのではないのです。
勘違いしないようにしなければなりません。
人は謙虚にあるべきなのです。
あなたは生きていますが、生かされているのです。
自分勝手に陥(おちい)ってはなりません。
あなたは恵みを与えられているのです。
あなたは、何一つとして自力によって生み出すことはできません。
種を蒔(ま)けば食物が得られます。
人はそれを自分の手柄であると考えます。
しかし、その種は誰が作ったのですか?
誰が種に命を与え、食物としたのですか?
あなたがやったことは、種を蒔いただけです。
それ以外には何もしていないのです。
何もしていないにもかかわらず、自分の手柄だと勘違いしているのです。
この意味が分かりますか?
あなたは、何もしていないのです。
何もしていない者が得るものは、与えられたものなのです。
あなたは何一つとして自分の力によって得たのではありません。
あなたは与えられたのです。
恵みの一部を与えられたに過ぎません。
あなたが作り出し、獲得したのではないのです。
誤解を抱えてはなりません。
それは、あなたを不利にします。
与えられたことを知らない者は奪うでしょう。
略奪(りゃくだつ)が導くのは破滅です。
自然界から好きなだけ略奪すればどうなるでしょうか?
環境は破壊され、結果として自らの首を絞めることになるのです。
それが豊かさなのでしょうか?
人は恵みを与えられているに過ぎません。
どうして、与えられていることに満足せず、それ以上を奪うのでしょうか?
傲慢(ごうまん)は人を殺します。
自分のものなど何もないのです。
なぜ、奪い合うのですか?
なぜ、争うのでしょう?
与えられた恵みに満足すれば良いのです。
多くの人は足りないと言います。
何が足りないのですか?
あなたには、相応しい恵みなのです。
あなたには、それ以上の恵みを受ける器がないのです。
器から溢れて無駄になる食物を与えることが、何になるというのでしょうか?
あなたが差し出した器には、ぎっしりと恵みが与えられています。
食べきれない食物は、腐敗するということを理解しましょう。
余計なものを所有する愚かさを知るのです。
必要以上に何が必要なのですか?
あなたには、それをどうすることもできないのに・・・
与えられたものを満足しましょう。
恵みに感謝しましょう。
それが、どのようなものであってもです。
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