あなたは、共存の方法を探さなければなりません。
それは、共生の道です。
それぞれが互いに支え合い、影響し合い、高め合う関係を築く必要があるのです。
協力関係を結ばなければ、衰退が導かれます。
対立関係を結んでいるのであれば、分裂は必至なのです。
分裂するのに、どうして豊かさを実現することができるのでしょうか?
互いに協力しなければ、豊かさを実現することなどできないのです。
それは、一つの市場を多数の業者が奪い合うようなものです。
一つの市場を奪い合えば、対立関係が生じます。
それは、互いに切磋琢磨(せっさたくま)しているように映るかもしれません。
しかし、その本質は対立による争いであり、互いに消耗する以外に道はないのです。
強いものが勝ち、弱いものが負けます。
一つの市場は強いものが独占し、弱いものは退かなければならないのです。
それは豊かさを導くのでしょうか?
優勝劣敗(ゆうしょうれっぱい)が豊かさの形なのでしょうか?
それでは、豊かさとは勝者だけの限定的なものとなってしまうのです。
優劣によって上下関係を強いる方法によっては、豊かさは導かれません。
それは、優れている状態を担おうとする者はいても、劣っている状態を担おうとする者がいなくなるからです。
給料が高い職業が優れていて、低い職業が劣っているのでしょうか?
一つの市場においては、様々な役割が必要なのではないのですか?
それぞれが、それぞれの役割を担う必要があるのです。
多様性が実現しなければ、豊かさは実現しないのです。
生産業が劣っているとして放棄するのであれば、暮らしは成り立たないのです。
何を以て優劣とするのか?ということを考えなければならないのです。
仕事は争いではありません。
市場を奪い合う必要はないのです。
それぞれがそれぞれの役割を担い、共存共栄すれば良いのです。
奪い合うために不足するのです。
不足するために乏しさは来るのです。
何事においても、共生の道を進まなければなりません。
誰かや何かを犠牲にして得られる豊かさなど、偽りであるのです。
偽りの豊かさを喜んでいれば、後に苦しむことになります。
自分勝手な欲を捨てることによって、相手に対する配慮が生まれます。
それぞれが相手を配慮すれば、共生の道が開けるのです。
奪い合うことによって豊かさが得られるということはありません。
あなたは騙(だま)されてはなりません。
奪い合うこと、対立することに益があると教えるのは、自分勝手な欲に根差した人だけであるのです。
そのような人は、不調和をもたらします。
それは、不自然なのです。
自然とは調和です。
すべてが調和している状態こそが、豊かさを導くのです。
不調和を所有しているのであれば、乏しさが導かれるのです。
一つの市場を奪い合う経済体系がもたらすものは発展ですか?
それとも、衰退でしょうか?
よく考えてみましょう。
家族が憎しみ合うのであれば、家庭は崩壊します。
家族が慈(いつく)しみ合うのであれば、家庭は栄えるのです。
家庭も社会も同じことです。
競争社会ではないのです。
優勝劣敗によっては、傾(かたむ)くということを覚えておきましょう。
樹木、動物、昆虫、微生物は、それぞれの仕事を果たします。
これ等が同じ仕事を求めればどうなるでしょうか?
そこには不調和が生じることになるのです。
樹木は樹木の仕事、動物は動物の仕事、昆虫は昆虫の仕事、微生物は微生物の仕事。
それぞれが役割を分担することによって調和を実現し、豊かな自然環境が導かれるのです。
あなたは自分の役割を見失ってはなりません。
自分の役割を果たすことによって、共生の道を進みましょう。
それぞれが収まりの良い状態があるはずです。
それが、分(ぶん)を弁(わきま)えるということなのです。
”自分”を知り、自分の役割を知りましょう。
相手を知り、相手の役割を知りましょう。
そうすれば、共生の道が開けるのです。
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