あなたは、どこに存在しているのですか?
	あなたが生活を営んでいるのはどこですか?
	あなたは自分が生きている場所を知っていますか?
	あなたは自然の中に生きているのです。
	どれだけ、人間の小さな社会に閉じこもろうとも、自然界を拒絶することはできません。
	どのような人間も、自然の中に生きてるのです。
	誰一人として、自然から離れて存在することのできる者はいません。
	すべての人間は、自然界の一部であるからです。
	多くの人は小さな人間社会に閉じこもっています。
	自然と隔離(かくり)した生活を営めると信じているのです。
	多くの人は自然を手中(しゅちゅう)にしようと努めています。
	そして、それが実現すると考えています。
	そして、それが実現したと考えている者もいるのです。
	その結果、人間は環境を破壊しています。
	人間だけが自然環境を破壊しているのです。
	人間を除くすべての存在は、自然を癒そうと努めています。
	人間を除くすべての存在は、自然を豊かに保とうとしているのです。
	それは、人間以外の存在は、循環こそが豊かさであるということを知っているからです。
	しかし、人間はそのことを知りません。
	そのため、わざわざ自然界の循環を断ち切っているのです。
	自然と隔離した生活を豊かさだと考えるのは浅はかです。
	自然と離れて、どうして豊かさを実現するというのでしょうか?
	自然と離れることによって、循環から遠ざかります。
	循環に参加しなければ、豊かさには参加することができないのです。
	循環とは、互いに益を分け与える状態です。
	益が続くことを循環というのです。
	自然環境には、益の循環が働いているのです。
	人間は、それを愚かさによって断ち切っているのです。
	自然に協力しなければなりません。
	どうして、人間が自然を手中に収め、”王”となることができるのでしょうか?
	人間は何も生み出しはしないのです。
	人間は生産者ではありません。
	人間は、消費者なのです。
	何も生み出すことができないのです。
	どうして、生産者でもない人間に自然環境の修復ができるのでしょうか?
	人間には出来ないのです。
	修復することができないのに、なぜ壊すことができるのでしょうか?
	それが自殺行為であることなど、周知の事実なのです。
	しかしながら、多くの人は気が付きません。
	自分が自然界の一部であるということ、自然循環の一過程であるということを知らないのです。
	消費者は、生産者によって益を得ます。
	生産者がいなければ、消費者には益が無いのです。
	自分で生産することができないのに、どうやって消費するというのでしょうか?
	あなたは良く考えなければなりません。
	循環こそが豊かさです。
	循環を断ち切ってはなりません。
	何事に対しても”流れ”があるのです。
	それは、道理のことです。
	どの道を行くにしても、理(ことわり)を重んじなければならないのです。
	全体性を見失ってはなりません。
	小さな世界に閉じこもってはならないのです。
	広角を得ましょう。
	小さな視野に止まってはなりません。
	傲慢(ごうまん)に生きてはなりません。
	自分以外の協力がなければ、あなたはないのです。
	あなたの協力がなければ、自分以外はないのです。
	
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