あなたは人生を豊かなものにしなければなりません。
	人生を豊かなものにするためには、人生を好きにならなければなりません。
	好感を持たないものを豊かであると感じることはできません。
	豊かさの根源とは、好感にあるのです。
	どのようなものを得ても、好感を持てなければ豊かさを感じることはできません。
	どれだけ多くのものを所有していたとしても、それを嫌悪しているのであれば、豊かさとは呼べないのです。
	それを少なく所有していたとしても、好感を得れば豊かさは実現するのです。
	人生において、豊かさの定義はありません。
	人によって人生の在り方は違うのです。
	それは、人によって価値が違うことを証(しょう)しています。
	人によって違うのであるから、豊かさの形も違うのです。
	人によって違うのが自然です。
	違うのが自然であるにもかかわらず、同じことに価値を見出すのであれば、不自然な状態を得ることになり、結果として豊かさを得ることはできないのです。
	自然界には多様性が存在しています。
	多様性によって、豊かにあるのです。
	一様な状態を豊かさだとは言えません。
	数種類の生命による営みを見て、それを豊かであると思えるでしょうか?
	荒地を豊かであるというようなものです。
	多様な生命によって形成される森こそが、豊かさの象徴なのです。
	人間は、それぞれに違う個性を与えられています。
	一つとして同じ個性はありません。
	それは、多様性を実現するためです。
	しかしながら、人は自分が他人と違うことを恐れ、同じ状態に近付こうとします。
	それは、砂漠を作ることになり、乏しさを導く結果に繋がるのです。
	人は、それぞれに違う状態を得なければなりません。
	それぞれに違うことが強さなのです。
	誰かの真似をする必要はないのです。
	自分にとって価値のある人生を生きれば良いのです。
	人にはそれぞれに”分(ぶん)”というものがあります。
	それは、本分であるのです。
	本分とは、使命です。
	人にはそれぞれに与えられた役割があるのです。
	人生においては、誰もがその役割を果たさなければなりません。
	しかし、それは義務ではありません。
	どうするかは自分で決めることができます。
	人生において豊かさを得ようとすれば、自らの仕事をしなければなりません。
	それは、自分だけの仕事です。
	ミミズが鳥の仕事を求めてはなりません。
	ミミズはミミズの仕事を完璧に果たさなければなりません。
	鳥は鳥の仕事を果たすのです。
	分を弁(わきま)える必要があります。
	あなたが楽しいと思えることは何ですか?
	それを仕事としましょう。
	あなたが楽しいと思えることが、あなたの分なのです。
	好きでもないことを、何かしらの報酬を得るために行ってはなりません。
	そのような仕事から得た報酬に、あなたは嫌悪し、後悔するでしょう。
	あなたは自分でなければなりません。
	しかし、これは自我を通せと言っているのではありません。
	自分の分を弁えて、自分の仕事を果たせと言っているのです。
	自分の仕事は、あなたに必要な仕事です。
	そして、それは世界に必要な仕事なのです。
	あなたにとって、それは楽しいのです。
	もちろん、苦労は絶えません。
	しかし、根本は楽しいのです。
	すべての人の本分が、その人にとって楽しいのです。
	すべての人が楽しいことを仕事にすれば良いのです。
	それでも全体のバランスは保てます。
	好きでもないことを、何かしらの報酬を得るために行っている方が、全体のバランスを崩すということを知りましょう。
	人の世を荒廃させてはなりません。
	豊かさを得るためには、(根本的に)楽しいこと、(根本的に)好きなことをしましょう。
	
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