人は弱いものです。
人は心の中に弱さを抱えています。
人はその弱さを隠すのに懸命です。
それは、弱さによって自らの立場が危うくなるのを恐れているからです。
弱さは恐れから生じます。
恐れがなければ、弱さはありません。
しかし、人は恐れます。
恐れを取り除くのは簡単なことではありません。
すべての人が何かに対して恐れ、何等かの恐れを生涯抱えて生きるのです。
恐れを完全に取り除くことはできないでしょう。
そのため、すべての弱さを克服することはできないのです。
これは、向き合わなければならない性質です。
人が恐れと弱さを抱えながら生きるのは、成長を実現するためなのです。
人は成長するという目的を抱えて人生を生きています。
そのためには、恐れと弱さが重要なのです。
これ等を持たずに成長することができる人はいません。
恐れと弱さは、人を成長させるための”鍵”であるということを覚えておきましょう。
成長とは”扉”のようなものです。
それを開けることによって成長は実現します。
しかし、扉を開けるためには、それに相応しい鍵が必要です。
形が合わなければ、扉を開くことはできないのです。
成長の扉を開くための鍵は”強さ”という形をしています。
これを手に入れなければ扉は開かれないのです。
あなたは恐れと弱さを”強さ”という形に変えなければならないのです。
それによって、あなたは成長を実現することができるでしょう。
人には立場というものがあります。
人はそれを守るために必死です。
誰もが立場を守るために嘘を吐きます。
子どもから大人までが、立場を守るために嘘を吐くのです。
多くの人が信仰する宗教家、多くの人が憧れる著名人であっても同じことです。
人は立場を守るために嘘を吐くのです。
それは、すべての人が未熟であり、愚かであるがためです。
すべての人が恐れと弱さを抱くのです。
これを克服する必要があるのです。
そのためには、”強さ”が必要です。
それは、嘘を吐かない勇気です。
勇気とは強さなのです。
あなたは嘘を吐かずに生きることができますか?
立場を守る必要がないと言い切れますか?
あなたにはそれが難しいでしょう。
虚無的(きょむてき)な者には容易いかも知れません。
しかし、そのような諦めは”強さ”とは言いません。
あなたには守りたい立場があるでしょう。
それを守るために吐いている嘘を放置していてはなりません。
身体が大きくなることや、立場が強くなること、そして、富と名声が高まることが成長ではないのです。
そのような”詰まらない”ことを目的としてはならないのです。
あなたの人格が愛に近付くことこそが成長であるのです。
嘘を吐く者が愛に近付くでしょうか?
あなたは愛している相手に嘘を吐くでしょうか?
嘘は愛とは遠い場所にあるのです。
愛は最上の力です。
これを持つ者が弱いはずがないのです。
愛に遠い者が、弱さ故(ゆえ)に嘘を吐くのです。
勇気を以て真実という強さを身に付け、成長の扉を開けて進みましょう。
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