すべての人は長所と短所を所有しています。
	すべての人に優れている部分と、劣っている部分とがあるのです。
	優れているだけの人、劣っているだけの人はいません。
	長短の両方を持ち合わせているのが人であるのです。
	あなたはそのことを覚えておきましょう。
	あなたは優れている訳でもなく、劣っている訳でもありません。
	あなたは長短の二つを兼ね備えた存在であるのです。
	そのため、あなたが自分が優れていると思うのは間違いです。
	自分が優れていると過信し、傲慢(ごうまん)に陥る者がいます。
	そのような状態の者には正しい自己評価が行えません。
	自分自身を見失うのであれば、間違った選択によって苦悩を得ることは必至であるのです。
	そのため、あなたは自分が優れていると過信してはなりません。
	それとは反対に、自分が劣っていると思うのは間違いです。
	自分が劣っていると必要以上に思い込み、自己批判を通じて自己憐憫(じこれんびん)に陥る者がいます。
	そのような状態の者には正しい自己評価が行えません。
	自分自身を必要以上に蔑(さげす)むことによっては、人生の目的を果たすことができないということを覚えておかなければならないのです。
	傲慢であっても、憐憫であってもなりません。
	どちらに偏っても、実力を発揮することができないのです。
	人は、長短のどちらも所有しているという思いを持ち、自己を正しく判断する必要があるのです。
	すべての人に利き手という状態が存在します。
	左右では、目にしても腕にしても脚にしても、少なからず優劣が分かれます。
	それは、扱い易さの優劣です。
	右利きの人は左腕に比べると右腕が作業効率的には優れます。
	しかし、どちらかが善又は悪であるということではありません。
	どちらも大切な役割を担っているということを理解する必要があるのです。
	肉体に利き手が生じるのは、人の本性による影響です。
	人は長短を兼ね備えます。
	その性質が肉体を通して現れているのです。
	傲慢さを抱える者は、利き手とは反対の手によって生活してみましょう。
	自らがどれだけ未熟であるのか?ということが分かります。
	自己憐憫を抱える者も同じです。
	利き手と反対の手によって生活することによって、普段の働きが如何に優れているのか?ということを理解することができるのです。
	しかし、これは、利き手とは反対の手を蔑むための方法ではありません。
	両方の手が合わさって初めて作業は円滑に進むのです。
	そのため、長短のどちらにも感謝しなければならないということなのです。
	多くの人は優れている部分だけを求めますが、それではバランスが崩れてしまいます。
	大きな石だけを積み上げることは、脆(もろ)さを導くのです。
	大きな石の間に小石を挟み込むことによって、脆さは解消されるのです。
	長短のどちら共を認め、それ等を大切に扱うのであれば、あなたはバランスを以て人生を進むことができるでしょう。
	片足で歩くのは大変です。
	利き足では無いからという理由によって、そちらの足を使わないということがあるでしょうか?
	両の足があるのならば、それを使う方が有利であるのです。
	劣っているからという理由によって、それを否定しているのであれば、あなたは自らを不利な状況に追い遣(や)るだけであるということを理解する必要があるのです。
	自らの短所を見せ付けられることは誰にとっても辛いことです。
	そこでは、恥を覚えるでしょう。
	しかし、それを否定してはなりません。
	人は自らの短所と向き合うことによって成長することができるからです。
	長所に向き合うことは既に慣れているでしょう。
	そのため、長所に対しては、それが傲慢に陥らないように心掛け、より洗練していきましょう。
	短所を恥じて、否定してはなりません。
	両方とも大切な性質です。
	どちら共を大切に扱うのです。
	それが、他人のものであっても同じことです。
	誰もが長所と短所を持ちます。
	人は皆、互いに似た者同士であるということを理解しましょう。
	
実は、ゆうべとても落ち込んでいました。誰かに話すことができなかったので、見えないものに助けを求めました。すると今朝のこの言葉。ありがとう。頼ってはいけないのかもしれないけど…。少し楽になりそうです。
返信削除匿名さんへ
削除自分の力ではどうすることもできないことがあります。
それは辛く苦しいものです。
そんな時には誰かや何かに頼りたくなります。
それは素直で良いことです。
あなたが仏神に助けを求めるのであれば、それはそれで構わないと思います。
しかし、仏神は常に必要な仕事を終えているということも覚えておいてください。
辛く苦しいことも守護の結果なのです。
そのことを理解した上で感謝することができれば素敵ですね。
それが信仰なのだと思います。
※変な宗教ではありません笑