あなたは人生の実像を捕えなければなりません。
すべての人は、虚像を捕えています。
捕えた虚像を実像だと錯覚しているのです。
あなたは、自分が何者であるのか?すら知らないのです。
ならば、あなたが自分だと思っている存在が実像であるとは限らないのです。
人生における目的や幸福というあなたが求めているそれは、実像なのでしょうか?
あなたの抱える問題や苦しみは、あなたの認識通りの存在なのでしょうか?
あなたは深く考える必要があるのです。
この世界の虚像に惑わされてはならないのです。
しかしながら、大抵の人が虚像に惑わされているということにすら気が付くことはできません。
あなたの求めている幸福や、あなたの抱えている苦悩は、実態なのでしょうか?
あなたは疑わなければなりません。
あなたの求めている幸福も、抱えている苦悩も、一時のものに過ぎません。
それは、あなたの妄想(もうそう)に過ぎないのです。
すべてはあなたの心に映し出された思い込みです。
そのことを理解しなければ、虚像に惑わされてしまうでしょう。
あなたの求めている幸福も、抱えている苦悩も、必ず形を変えます。
求めている幸福は後に幸福ではなくなります。
抱えている苦悩は後に苦悩ではなくなるのです。
幸福が苦悩に、苦悩が幸福に変わることさえあるのです。
それは、あなたの抱えているものが虚像であるということを示しているのです。
あなたは人生というものを見極めなければなりません。
当たり前を当たり前としてはなりません。
その当たり前がなぜ当たり前なのか?
それが何であるのか?ということを見極めなければならないのです。
あなたが享受(きょうじゅ)している幸福は、あなたの感情に過ぎません。
あなたが享受している苦悩も、あなたの感情に過ぎないのです。
あなたは自分の感情に溺れているに過ぎません。
幸も不幸もあなたの心が生み出しているのです。
あなたの認識によって、世界は大きく姿を変えるでしょう。
すべては感情問題に他なりません。
感情に溺れることによって幸福を感じ、苦悩を覚えるのです。
大切なのは冷静に見極めることです。
多くの人は幸福に浮かれます。
多くの人は苦悩に沈むのです。
どちらにしても、常軌(じょうき)を逸する状態なのです。
あなたは浮かれても、沈んでもなりません。
浮かれても沈んでも使い物にならないのです。
幸福と苦悩の間を進まなければならないのです。
天に登れば呼吸を失い、地下に至れば腐るのです。
あなたは天と地下の間に存在しなければなりません。
地に足を付けて歩むのです。
冷静な感情で生きることが求められるのです。
幸福にも苦悩にも溺れないように努めましょう。
すべては心による妄想に過ぎません。
虚像を喜び、虚像を苦しむ必要はないのです。
あなたはどのような状況であろうとも、それを受け入れましょう。
あなたにとって、無意味な状況は存在しません。
あなたにとって、無駄なことはないのです。
すべてが重要なプロセスなのです。
それ以上でも、それ以下でもありません。
人生の実像とは、あなたの認識の内には存在しません。
認識を超えた知覚が必要なのです。
幸福と苦悩の形を定めてはなりません。
あなたは認識に”奥行”を設けるのです。
あなたは自分の感情に溺れないように注意しましょう。
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