人生においては、すべての感情があなたの成長の助けとなります。
	感情に偏りや不足があれば、あなたの成長にも偏りや不足が導かれるのです。
	あなたは様々な感情を体験し、それを理解する必要があるのです。
	多くの人は、感情の偏りや不足を許します。
	大抵の人間は、苦悩を受け入れることはありません。
	大抵の人間は、苦悩を悪と捉えて否定するのです。
	そのため、苦悩に対して、多くの人は偏りと不足を所有することになるのです。
	感情に偏りと不足が生じれば、それを解決することができなくなります。
	それはパズルのピースのようなものであり、すべてのピースが揃っていなければならないのです。
	一つでも欠けるのであれば、それを探し出さなければなりません。
	すべてのピースが揃わなければ、パズルは完成しないのです。
	あなたの抱える問題とは、完成していないパズルのようなものなのです。
	それが未完成であるために問題として認識しているのです。
	パズルを完成させれば、問題としての認識はなくなるでしょう。
	パズルとは、価値観のことです。
	ピースとは、感情のことなのです。
	あなたは豊かな価値観のために、豊かな感情を体験する必要があるのです。
	しかしながら、多くの人は喜びや楽しみなどの、自分にとって快楽となる感情のみを欲します。
	誰もが心地好さのみを求め、不快を否定します。
	そのために、感情に偏りと不足が生じるのです。
	楽しいことばかりを選択する者には、不完全な価値観が導かれます。
	それは、人生を歪める選択を導くのです。
	歪んだ人生に幸福を感じる人はいません。
	苦悩を否定して、人生が豊かに導かれることはないのです。
	あなたが豊かな人生を求めているのであれば、豊かな価値観を求める必要があります。
	そのためには、偏りや不足の無い価値観を実現する必要があります。
	それは、苦悩を否定しない生き方です。
	人生には苦悩が付き物です。
	すべての人が苦悩を抱えます。
	人生においては、快楽よりも不快なことの方が多いのです。
	不快を否定するのであれば、人生の大半を否定することになるのです。
	人生の大半を否定して、どうやって豊かさを得るというのでしょうか?
	人生のすべて、パズルのピースがすべて揃うことによって、豊かさは実現するのです。
	苦悩が導く破滅的(ネガティブ)な感情は、大切なピースなのです。
	それを否定しては、人生が完成することはありません。
	多くの人は快楽を以て人生に幸福を導こうと考えています。
	パズルの大半が未完成である現状を前にして、どうしてそれを喜ぶことができるのでしょうか?
	あなたは穴だらけのパズルを壁に掛けて喜ぶことができるでしょうか?
	パズルが一つの絵になることによって、喜ぶことができるのです。
	あなたには、不要な感情は存在しません。
	それがどのような感情であろうとも、あなたにとっては大切なものなのです。
	苦悩を否定してはなりません。
	あなたは寧(むし)ろ、苦悩を求めなければならないのです。
	快楽から人生の本質を理解することはできません。
	人生の本質とは、快楽と不快の両方を体験しなければ分からないものなのです。
	パズルのピースには、様々な色があります。
	それは、明るい色であったり、暗い色であったりします。
	明るい色だけでは完成せず、それが何を現しているのかを理解することができません。
	明るい色に寄り添うように暗い色が存在することによって輪郭が生まれ、それが何を現しているかを理解することができるのです。
	光しかなければ、あなたは何も認識することができません。
	闇だけでも同じです。
	あなたは、光と闇の明暗によって、何かを認識することができるのです。
	人生には苦悩が必要です。
	闇を見ない人には、光の輪郭は見えないのです。
	苦悩を得ない人には、幸福の輪郭を得ることもできないのです。
	幸福は苦悩によって実現します。
	あなたは反対のものを見るでしょう。
	幸福を求めれば苦悩を見て、苦悩を求めれば幸福を見るでしょう。
	
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