あなたは、他人に期待してはなりません。
	あなたが他人に何かを期待しても、あなたの求めるものは得られません。
	他人はあなたの期待を叶えてはくれないのです。
	なぜなら、他人はあなたの投影であるからです。
	他人の行為とは、あなたの抱える矛盾を現します。
	あなたの目的は矛盾を解消することにあります。
	あなたは、自らの抱える矛盾を解消しなければならないのです。
	そのためには、矛盾である歪みと向き合わなければなりません。
	あなたの抱える歪みとは、あなたにとっての苦しみとして現れます。
	理想通りに進まない状況や心境こそが、あなたの抱えている歪みであり、矛盾であるのです。
	他人は、あなたにあなたの抱えている歪みや矛盾を現します。
	他人があなたに与えるものは、理想とは程遠い現実です。
	誰一人として、あなたの理想通りには行動しません。
	寧(むし)ろ、あなたの理想を否定するように行動するのです。
	それが自然です。
	他人はあなたを否定します。
	あなたを肯定する他人の存在を待ち望んではならないのです。
	あなたは未熟です。
	あなたは歪み、多くの矛盾を抱えています。
	そのため、あなたを肯定する他人というものは、あなたにとっての障壁となるのです。
	あなたを否定する他人こそが、あなたの歪みと矛盾を見抜いているのです。
	あなたは他人によって歪みと矛盾を指摘されます。
	それは恥を覚え、苦悩を抱えることに繋がります。
	そのため、多くの人は自分を肯定する他人を求め、それを期待しているのです。
	人生を考察すれば、恥や苦悩が反省の手助けをしていることに気が付くことができます。
	恥や苦悩がなければ反省も無く、反省がなければ成長も無いのです。
	それでは、豊かに生きることはできないのです。
	あなたが学んでいるのは、自分自身であるのです。
	多くの人はそのことを理解しないために、表面的なことばかりに気を取られます。
	それが、他人に期待するという幻想を導くのです。
	他人があなたの理想通りに行動することはありません。
	それを求めても豊かさは得られません。
	他人に期待するということは、自らの抱える歪みや矛盾に期待するようなものです。
	それは更なる歪みや矛盾を助長するのです。
	それでは、更なる苦しみを抱えるだけだと気が付かなければなりません。
	他人があなたを幸福にすることはありません。
	他人があなたに与えるある種の満足感は、一時的なものに過ぎません。
	それを知らない者は、その満足感が薄れる度に他人に求めるようになるのです。
	他人に依存する満足感は、他人がそれを煩(わずら)わしく思い、否定することで簡単に崩壊します。
	あなたが他人に期待するのは、弱さが原因です。
	弱いために依存するのです。
	互いが期待するような関係から、価値のあるものが生まれるでしょうか?
	依存関係に価値を求めることは困難です。
	それは奪い合う行為だからです。
	他人に期待するということは、他人から奪う行為であるということを知らなければなりません。
	互いに奪い合う行為は、互いを消耗させます。
	それでは価値は消失するのです。
	大切なのは互いに支え合うことです。
	互いに与え合うことによってのみ、価値が導かれるのです。
	あなたは他人に期待してはなりません。
	他人に期待したところで、価値を受け取ることはできません。
	自力を信じるのです。
	他人との関係というものは、他人を助けるという意識にとどめることです。
	他人に期待するということは、他人に助けを求める意識なのです。
	他人に期待することがなければ、他人に裏切られたと憤(いきどお)ることもないでしょう。
	他人に期待することが、人間関係の問題を生み出すのです。
	他人に期待することがなければ、人間関係の問題は解決します。
	問題は他人ではありません。
	常に自分自身の弱さにあるということを覚えておきましょう。
	他人に期待することなく、他人を助けましょう。
	
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