あなたは、この世界に存在するすべてが不確定であるということを理解しなければなりません。
何一つとして確定している存在はありません。
すべてが不安定であり、すべてが変化の直中(ただなか)に存在しているのです。
この世界の目的は変化にあります。
あなたはこの世界において、変化を実現しなければなりません。
変化を実現することが人生の目的でもあるのです。
変化をやめてしまえば、すぐに苦悩が導かれることになります。
それは、この世界の目的に反しているからです。
多くの人が苦悩を抱えながら生きているのは、変化を否定するためです。
変化こそが豊かさであるということを知らず、変化を否定するのです。
当然の結果として、乏しさである苦悩を受け取ることになるのです。
この世界においては、変化し続けることによって豊かさを得られます。
すべての人が欲する幸福という状態は、変化の中にこそ存在しているのです。
例えば、過去に執着する人の過去は確定しています。
それは、その過去がその人の幻想であるからです。
過去に執着する人は、幻想の中において、その過去を確定することができるのです。
過去を確定し、それに執着するということは、変化を否定するということなのです。
多くの人の求める安定という状態とは、変化への否定であり、過去への執着に他なりません。
”今”という状況は、変化そのものです。
過去と未来は変化を否定した形です。
そのため、”今”に有ることがなければ、豊かさが導かれることもないのです。
多くの人は安定を求めますが、それは自我意識という弱さを抱えているからです。
自我意識は変化を恐れています。
弱さは、予定調和の中に存在したいと願うのです。
そのため、自我意識は思い通りに進まない状況に焦り、憤慨(ふんがい)します。
思い通りに進む状況というのは、自我意識にとっての安定なのです。
予定が狂うことは、安定が狂うということなのです。
自我意識はそれを非常に嫌います。
それは、支えを失うからです。
自我意識は支えを必要とします。
それは、弱いからです。
自我意識が自立することはできません。
自我意識は何かに頼ることによって生存することができるのです。
支えを失えば、自我意識は死滅します。
あなたの目的は変化することです。
それは、自我意識の解放という状態を実現することです。
それは、支えを手放す行為なのです。
あなたは支えを手放さなければなりません。
あなたが頼っているものを手放すのです。
そうすれば、あなたの弱さは死滅します。
甘えは、自我意識を助長するのです。
多くの人は無意識の内に何かに依存しています。
多くの人が何かに頼っており、それを支えとしているのです。
しかしながら、この世界には確定は存在しません。
すべてが不確定であり、本来は何かに頼ることは矛盾しているのです。
あなたは、この世界には何一つとして頼ることが出来るものなど存在しないということを理解する必要があるでしょう。
すべてが崩壊し、すべてが失われるのです。
あなたが支えを手放せば、自力が育ちます。
あなたの内には真(まこと)という地力が存在しているのです。
真とは強さです。
あなたが真によって生きれば、何かに依存して生きる必要はなくなります。
過去や未来に逃避する必要もなくなるのです。
自力で立っているのであれば、何が起ころうとも問題とはなりません。
しかしながら、自力で立つことができないのであれば、支えを失った瞬間に問題が生じるでしょう。
あなたが支えとしているものを手放しましょう。
現在のあなた(自我意識)には大切に思える支えも、残念ながら大切ではありません。
あなたの大切に思っている対象は、思い込みに過ぎないのです。
現在のあなたには理解することができないでしょう。
しかし、あなたが自力を育んだ時には、この言葉の意味を理解することができるでしょう。
あなたが支えを手放し、自力で立つことを応援します。
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