人生の目的は苦しむことにあります。
	しかしながら、多くの人は苦しみを否定し、苦しみから逃避します。
	目的が苦しむことにあるのに、どうして否定し、逃避するのでしょう?
	あなたは苦しむべきなのです。
	苦しみを否定し、苦しみから逃避して何に成るというのでしょうか?
	そこには何の変化も生じないのです。
	重要なのは、苦しみによって変化を実現することです。
	それが、成長であるのです。
	苦しみによって自らを変化させることが、成長の要因となります。
	苦しみを否定し、苦しみから逃避することは、成長の否定であり、成長の逃避であるのです。
	苦しみとは成長であるということを理解する必要があるでしょう。
	苦しみとは、成長の材料です。
	苦しみがなければ、成長は実現しません。
	そのため、あなたは人生にいつも苦しんでいるのです。
	それは、人生が常に成長を求めているからなのです。
	すべての人は苦しみます。
	人は何によって苦しんでいるのでしょうか?
	それは、”間違った”選択をしたことによって苦しんでいるのです。
	それは、苦しみに対して、否定や逃避などの変化を妨げる選択をした時に導かれます。
	苦しみに対して変化しないということは、苦しみに対する価値観が変わらないということです。
	それは、心を乱す価値観を変えないということなのです。
	何かに対して苦しんでいるということは、その対象に対して心を乱しているということです。
	心を乱しているために苦しんでいるのです。
	苦しみは外には存在せず、心の乱れとして内に存在しているのです。
	同じ対象であっても、心を乱さなければ苦しむことはありません。
	あなたは苦しみの本質を理解する必要があるのです。
	心を整えることが苦しみを成長に変えます。
	そのため、あなたは苦しみを前にして苦しみと向き合わないことです。
	苦しみを前にして、自らの心の乱れと向き合うべきなのです。
	心の乱れと向き合うということは、苦しみと向き合うということです。
	心の乱れを否定し、そこから逃避するのであれば、苦しみに対しても同じことをするのです。
	あなたは自らの心と向き合っているだけなのです。
	誰かや何かと向き合っていると思い込んでいるかも知れませんが、自らの心とだけ向き合っているのです。
	そのため、苦しみの原因を誰かや何かに探しても見付かりません。
	誰かや何かを裁(さば)いたとしても、苦しみはなくならないのです。
	あなたは苦しみましょう。
	あなたの選択が間違っているから不安に陥(おちい)るのです。
	漠然とした不安が、あなたに間違いを知らせています。
	”間違った”選択は必ず心を乱します。
	その理(ことわり)を理解しておきましょう。
	人生において重要なのは、安心して苦しむことです。
	苦しみは避けられません。
	苦しみを避ける必要はないのです。
	それは、人生の目的が苦しむことだからです。
	知識を以(もっ)て苦しみに向き合えば、安心して苦しむことができるのです。
	しかしながら、何の知識も無しに苦しみに向き合うことは、不安の中で苦しむことになるのです。
	不安は否定と逃避を勧(すす)めるのです。
	苦しみに対する価値観に変化を導くためには、安心の中にいる必要があるのです。
	理を理解していれば、不安に陥らずに済みます。
	あなたは苦しみの意味を理解しましょう。
	それは決して、あなたの妨げとなるものではないのです。
	寧(むし)ろ、あなたを助けているのです。
	苦しみがあなたを不幸にすることはありません。
	それを苦しみとしているあなたの心が、不幸そのものなのです。
	間違えてはなりません。
	安心して苦しみましょう。
	
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