あなたの経験している世界は、あなたの心の現れに過ぎません。
	あなたは、世界という名の自分の心を経験しているのです。
	外に現れるものは、内に存在しているものです。
	内に存在しているもので、外に現れないものはありません。
	それがどのような状況であろうとも、それはあなたの心が現れたものなのです。
	多くの人は、世界と心の関係性を理解してはいません。
	多くの人は、世界と心に関係性を見出してはいないのです。
	多くの人は、世界と心を無関係なものだと考えています。
	そのため、世界に導かれる状況に対して、それを否定するのです。
	人が世界に導かれる状況を自らの心であることを理解するのであれば、それを否定することはなくなります。
	寧(むし)ろ、それを積極的に受け入れるようになるのです。
	世界に導かれる状況を受け入れることによって、人は自らの心の抱える問題点を知るのです。
	あなたが目の前の状況を受け入れるのであれば、世界から心を知ることができるでしょう。
	あなたは心を知る必要があります。
	それは、心の歪みが世界を歪めているからです。
	世界に起きる様々な問題(あなたが苦悩として解釈する状況)は、心の問題です。
	心の問題を解消すれば、世界の問題も解消されるのです。
	そのため、人は世界を変える必要はありません。
	人が変えるものがあるとすれば、それは自らの心なのです。
	心が原因であり、世界が結果です。
	結果を変えようとして、結果に働き掛けることは、結果の歪みを導きます。
	それは、間違った文字を消すことなく、新たな文字を重ねて書くようなものなのです。
	重なった文字は解読することが難しいのです。
	それが問題であり、苦悩の原因となるのです。
	結果を変えるためには、結果に働き掛けるのではなく、原因に働き掛ける必要があるのです。
	間違った文字という原因を消すことによって、問題は生じません。
	間違った文字が消えていれば、苦悩を覚えることもないのです。
	世界を変えようとしているのに、その原因である心を無視しているのであれば、そこには問題と苦悩が生じることは避けられません。
	世界を歪め、問題と苦悩を引き起こしているのは心なのです。
	心は現実を歪めて解釈しています。
	それは、心が弱いからです。
	心は弱いために、世界に導かれる”自分”と向き合うことができないのです。
	弱い心は、受け入れることができません。
	弱いために、度量が育まれてはいないのです。
	そのため、書かれた文字(現実)を否定し、その上から文字を書き加えるのです。
	その行為によって、書かれた文字(現実)は読むことができなくなるのです。
	そうやって、人は現実を見失っていくのです。
	解読することができなければ、現実は重荷となります。
	解読することができない書物はあなたの苦悩となるのです。
	あなたは心を大切にしなければなりません。
	心を否定してはなりません。
	それは、世界を大切にすることであり、世界を受け入れるということです。
	どのような現実だろうとも、それで良いのです。
	あなたは無意識の内に現実を歪め、自分の気に入った物語に書き換えようとするでしょう。
	しかしながら、それは文字の重ね書きに過ぎず、解読することはできないのです。
	多くの人が人生が何かを知らず、自分が何者かも知りません。
	それは、現実を歪めているからなのです。
	現実を歪めているために、解読することができないのです。
	歪んだ解釈は、歪んだ原因となります。
	歪んだ解釈を原因として新たに歪んだ結果が導き出されます。
	それは、嘘を重ねる行為に似ています。
	嘘を重ねていれば、整合性を保つことはできません。
	そこには必ず矛盾が生じてしまうのです。
	矛盾とは幻想です。
	そのため、世界は幻想に過ぎないのです。
	あなたの世界には多くの矛盾が存在しているはずです。
	それは、あなたの心に偽りが存在していることを意味しているのです。
	心から偽りを取り除けば、世界からは問題が取り除かれるでしょう。
	世界を変えようと息巻く前に、心を変えましょう。
	
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