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「”天”から受け取った言葉を紹介しています。少しでも、あなたのお役に立ちますように」

2017年6月1日木曜日

人間の劣化

人生が思い通りに進むことほど、大きな問題はありません。
あなたが危惧(きぐ)しなければならないのは、物事を思い通りに進ませようとする傲慢(ごうまん)さであるのです。
人生を思い通りに進ませようと試みる者は多いのです。
多くの人は、導かれる現状に対して不満を抱き、文句を吐きます。
多くの人が、現状を否定するのです。
それは、現状が思い通りに進んではいないからです。
傲慢に陥(おちい)った者にとっては、思い通りに進まない状況が許せないのです。
多くの人は、理想を最善だと思い込んでいます。
それは、人生というものを知らないからです。
あなたは人生を俯瞰(ふかん)する必要があります。
人生を俯瞰した時には、思い通りに進まないことが自然であるということに気が付くこともできるのです。
しかしながら、懸命に生きる者にとっては、人生の自然の姿を知ることはできません。
そのため、思い通りに進むという不自然を求めるようになるのです。
今までに一度でも人生が思い通りに進んだことがありますか?
残念ながら、そのようなことは一度もなかったはずです。
あなたの理想は実現することはなく、目の前には常に思い通りには進まない現実が導かれているはずなのです。
それが自然です。
あなたは人生の意味を考えなければなりません。
傲慢に陥った者にとっては、難しい問いです。
それは、自己中心的な視点に捕らわれているからです。
人生の立場から自分を俯瞰することができないのです。
思い通りに進まない現実が導かれるということは、それを導いている存在がいるのです。
因果律(人生)こそがあなたに現実を導いているのです。
残念ながら、あなたは未熟です。
そして、無知なのです。
あなたは自分自身のことを知らなければ、人生の意味も知らないのです。
あなたはそのような者に主導権を渡すでしょうか?
道を知らない者に道案内をさせる者はいないのです。
あなたは人生の最善を知りません。
しかしながら、因果律(人生)はそれを知っているのです。
最善の道程を進み、目的地に辿り着くためには、先導者に従う必要があるのです。
傲慢に陥り、思い通りに進もうとする者は、最善の道程を失います。
それは、目的地に辿り着くことができないということを意味しているのです。
目の前で先導者が導いてくれているのに、それを否定するのは愚行(ぐこう)なのです。
現実を否定し、理想に逃避するということは、最善の道程を否定し、遭難(そうなん)することになるのです。
思い通りに進むことが最善だとする価値観を手放しましょう。
仮に、思い通りに進む状況が導かれたとすれば、その状況は人を劣化させるのです。
傲慢を許された者は大きく道を迂回(うかい)し、怠慢(たいまん)に陥り、醜態(しゅうたい)を晒(さら)すことになるのです。
目的地は成長ですが、迂回路の終点は苦悩なのです。
あなたは思い通りに進まないことを大切にしなければなりません。
自分が正しいなどと思い込んではならないのです。
思い通りに進まない状況を辛抱して努力するのです。
自然界には、思い通りに進むことなどありません。
自然界には謙虚(けんきょ)さが存在しているのです。
そのため、それぞれが与え合いながら共存しているのです。
人間だけが傲慢さによって不自然な世界を築いているのです。
人間だけは奪い合って対立しています。
理想への願望を手放しましょう。
人生が思い通りに進まなくても良いのです。
そうすれば文句を吐く必要もないでしょう。
文句を吐く必要がなければ、苦悩する必要もないのです。
人間の劣化を喜ぶものではありません。
あなたは劣化を受け入れてはなりません。
人生を思い通りに進ませるような愚行に捕らわれてはなりません。
先導者を無視して、道を迂回してはなりません。

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