人は、それぞれの人生を生きています。
あなたは、他の誰の人生も生きることができません。
あなたは、あなただけの人生を生きるのです。
他者は、他者の人生を生きます。
それが自然なのです。
多くの人は、自分の人生と他者の人生を混同して考えます。
自分が他者の人生を、他者が自分の人生を生きることができると考えているのです。
しかしながら、あなたは自分の人生を生きる以外に方法はありません。
すべての人にとって、自分の人生こそが現実なのです。
現実を離れて生きることのできる人はいないのです。
あなたは常に現実と向き合うのです。
あなたが生きているのは、自分の人生であるということを自覚しましょう。
あなたは、自分のことを考えなければなりません。
自分が何のために生きているのか?ということを考える必要があるのです。
多くの人は、人生について考えません。
自分が何のために生きているのか?という問いに答えを持ち合わせている人は少ないのです。
あなたは答えることができますか?
あなたは何のために生きているのですか?
限定的には答えることもできるでしょう。
例えば、欲求を満たすために生きているのです。
多くの人は、欲求を満たすために生きています。
生存のための欲求を満たすために生きているのです。
胃袋を満たし、安心して眠り、仲間を増やし、子孫を残す・・・
不足しているものがあれば、それを満たすために生きるのです。
しかしながら、それ等が満たされても人生は続きます。
もちろん、満たされることがなくても続くのです。
生存のための欲求が満たされたところからが、人生の本番であるのです。
人は、生存のための欲求に突き動かされて年齢を重ねます。
しかしながら、大抵の場合、その欲求は満たされるのです。
そして、自分が何のために生きているのか?という問いに向き合うことになるのです。
残念ながら、あなたは生存の欲求を満たすために生きているのではありません。
安全な暮らしが実現することによって、人は迷いを見出すのです。
生存の欲求が不足していた時には、人は競争の中に生きることになります。
安全な暮らしが実現しない間は、人はそれを奪い合うのです。
多くの人は自分と他者を比較することによって優劣を定めます。
他者を競争に巻き込むことによって、自尊心を保っているのです。
自分が満たされるためには弱者である他者が必要なのです。
多くの人は、自分よりも不幸な相手を探しているのです。
しかしながら、その方法は矛盾を導きます。
それは、これが自分の人生であるからです。
他者との比較によって得られる満足など、真実ではないのです。
あなたは、他者と比べられるものを誇(ほこ)ってはなりません。
自分と他者を比べている間は、成長することはありません。
それは、自分の人生を生きてはいないからです。
多くの人が他者と競争し、優劣を決めようとしています。
それは、同じ市場で客を奪い合うようなものなのです。
そこには成長はないのです。
あなたは自分が何のために生きているのか?という問いを持ち続けましょう。
そうすれば、他者との比較と競争を手放すことができるでしょう。
あなたは生存のために生きてはなりません。
この世界はあなたを生かしてくれます。
あなたは死を迎えるまで生き続けるのです。
既に満たされている生存に対して尽力してはなりません。
生まれてきた理由に対して力を尽くすのです。
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