あなたの人生は、自然界の中に存在しています。
あなたの人生は自然を超えることはありません。
それは、あなたが肉体という自然の中に存在しているからです。
あなたは自然界の理(ことわり)を無視して豊かさを得ることはできません。
人生における豊かさとは、自然の中にこそ存在しているということを理解しましょう。
自然の理を無視してはなりません。
どのような豊かさも、自然の理の中に存在しているのです。
しかしながら、多くの人は自然の理を理解することができません。
それは、自然の理というものが、人間の心とは異なった理想を掲げているためです。
自然の理の理想と、人間の心の理想とは大きな隔たりがあります。
自然の理は、人間の心には理解することができません。
そのため、人間は自然に手を加えます。
自然の理を否定することによって、人間の心が掲げる理想を実現しようとするのです。
人間の心は、自然を大きく変えようと努めます。
それは、自然の理に対して、人間の心が余りにも未熟であるためです。
自然の理は人間の心には理解することができない価値を作り出しています。
人間の心にはその価値を理解することができないために、何かしらの手を加えます。
それは、自然の価値の否定であり、それを行っているのは自我意識なのです。
自然美と人間美(人工美)は異なります。
人間の心は、自然美を受け入れることができません。
それは、結果としては自然の理を否定する行為なのです。
自然美を否定することによって、人間美は生み出されるのです。
人間美は、人間の心が生み出しています。
人間の心とは自我意識に満たされています。
それは、無知であり、未熟であるのです。
人間の心は無知と未熟で溢れています。
そのために、人間の心が欲する価値というものは歪んでいるのです。
しかしながら、人間の心にはそのことが理解できません。
自らの求める価値こそが至高であると思い込んでいるのです。
人間美を美しいと感じるのは人間の心だけです。
人間の自我意識がそれを楽しんでいたり、それによって幻想的な安心に酔い痴(し)れているのです。
人間美を自然界は受け入れることができません。
そのため、人間は自然界を疲弊(ひへい)させるのです。
人間の心である自我意識は、自然美を犠牲にすることによって欲求(我欲)を満たそうとしています。
人間は、自我意識を継続させるために自然から活力を奪っているのです。
人間美(自我意識)が自然界に介入することによって、自然美は損なわれます。
人間がその人生を豊かなものにするためには、自然と調和した生き方を選択する必要があるのです。
あなたの人生は自然界の中に存在しています。
自然界が全体であるのならば、人生とは個体です。
内なる個体が不調和を選択すれば、全体が疲弊するのは明らかであるのです。
人間の心には、自然美を理解することはできません。
そのため、人生にはいつも不条理が付き纏(まと)うのです。
あなたが何かに対して理不尽を覚えるのであれば、それは自然美を理解していないということなのです。
人間の心よりも、自然の理の方が純粋です。
人間の心は利己的に働きますが、自然の理は利他的に働くからです。
利他的に働いている自然界を、利己的に働いている自我意識には理解することができないのです。
人間美とは利己的な美です。
自然美とは利他的な美なのです。
利己的に生きることと、利他的に生きることでは、どちらが豊かな人生を得られるでしょうか?
どうなるかは、行動によって結果を得ましょう。
どのように理解するかはあなた次第なのです。
覚えておかなければならないのは、あなたの人生は自然界の中に存在しているということ。
そして、人間の心には自然の理が生み出す自然美は理解することができないということです。
あなたの価値観で人生の出来事を計ってはなりません。
あなたには理解することができないことも多くあるのです。
決め付けないように注意しましょう。
自然美と人間美には、大きな違いがあるということを覚えておきましょう。
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