あなたは、時間について考えなければなりません。
それは、あなたが時間と共に生きているからです。
あなたは時間の概念(がいねん)を所有しています。
あなたは時間を感じているはずです。
それは、過去と今と未来を築きます。
多くの人の時間の概念は、過去と今と未来を同一視したものです。
過去と今と未来は一つに繋がっており、過去を引き摺(ず)り、未来に翻弄(ほんろう)されるのが”普通”です。
多くの人が時間について考えたことがありません。
多くの人が時間について考えることがあるとすれば、制限時間についてや、持て余した時間についてでしょう。
時間とは何か?という時間の本質を探る問いについては考えることがないのです。
あなたは時間について考えなければなりません。
時間とは何か?この答えを探し続けなければならないのです。
時間とは何でしょうか?
あなたは過去と今と未来という同一線上の時間に存在しているのでしょうか?
あなたの状況は、その選択によって変化します。
この世界には因果の仕組みが存在し、あなたの選択によって状況は変化します。
あなたは過去を思い、過去に陶酔(とうすい)することも、過去に引き摺られることもできます。
あなたは未来を思い、未来に希望を抱くことも、未来に絶望することもできるのです。
しかしながら、あなたの所有している時間は過去でも未来でもありません。
過去と未来は妄想(もうそう)によってのみ浸ることができるのです。
あなたが生きることを許されているのは、今のこの瞬間だけなのです。
あなたが生きているのは今という時間の概念の中だけなのです。
過去と未来を思うことはできますが、そこで生きることはできません。
過去と未来という時間は、幻想に過ぎないということを理解しなければなりません。
今を変えることによって、過去と未来は変わります。
あなたの今の選択が、過去と未来に影響するのです。
あなたが今を充実させれば、過去は強い根幹となり、未来は果実を茂らせる枝葉となるのです。
しかしながら、今を蔑(ないがし)ろにするのであれば、樹勢(じゅせい)は衰えます。
過去という根幹と、未来という枝葉が弱れば、樹木自体が枯れてしまうのです。
苦悩を抱えている人は、樹勢の衰えた樹木のようです。
それは風雨に倒れてしまうでしょう。
小さな問題によって大きく苦しむことになるのです。
過去とは熟れ過ぎた今です。
そして、未来とは”青い”今なのです。
時間は果実のように、旬を所有しています。
熟れ過ぎた果実は食えたものではありません。
それは青い果実も同じです。
果実には食べ頃というものがあるのです。
時間で言えば、今という概念だけが旬であるということを理解しなければなりません。
過去と未来は幻想であり、それは妄想に過ぎません。
あなたは過去や未来に逃げ込んではなりません。
過去を思い出して感傷に浸っている場合ではありません。
未来に良いことを待ち侘(わ)びている場合ではないのです。
過去によって傷が癒えることはありません。
良い未来が来るはずがないのです。
それは、あなたが今に生きているからです。
妄想を膨らませることが状況を変えるでしょうか?
状況に対する影響力とは、実践のみなのです。
根幹を蔑ろにし、枝葉を放置してはならないのです。
適切な管理によって、樹勢は保たれます。
不適切な管理は樹勢を衰えさせるのです。
今に生きることだけが、適切な生き方であるということを知りましょう。
過去と未来に生きることは、不適切な生き方なのです。
今と向き合わなければなりません。
過去と未来を手放した瞬間に、あなたは今に生きるでしょう。
遅過ぎることも、早過ぎることもありません。
あなたはこの瞬間から、今に生きることができるのです。
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