人は、この世界において役割を担っています。
	すべての人がそれぞれに何等かの役割を担う必要があるのです。
	それは、成長するためです。
	人は成長するために役割を担います。
	それは、役割の導く経験値を得るためです。
	あなたは自らの担う役割によって導かれる経験値を必要としているのです。
	あなたは役割から多くの学びを得ることができます。
	そして、役割を通じて成長することができるのです。
	そのため、すべての人が自らの担う役割に対して、より良い結果を導くように努めなければなりません。
	役割に対して怠慢(たいまん)や不備を働いてはならないのです。
	あなたは与えられた役割に対して、十分に貢献する必要があるということを覚えておかなければなりません。
	常に向上を目指し、鍛錬(たんれん)を怠ってはならないのです。
	しかしながら、その役割に自分を同化してはなりません。
	役割に邁進(まいしん)する余りに、役割と自分を同一視する人がいるのです。
	役割というものは、自らの意識レベルに従って振り当てられた学びのための場所です。
	役割というものは、自らの意識レベルに従っているため、意識レベルの変化に従って、役割も変わるのです。
	そのため、役割とは不安定なものです。
	それは変化するのが自然です。
	役割に自分を同一視する人は、自らの意識レベルが変化したとしても、その役割を演じようと執着するのです。
	大切なのは、役割と自分を区別することです。
	多くの人が自分と役割を同一視することによって、役割そのものを自分だと考えるようになります。
	役割は多くの人の間を移動します。
	しかしながら、あなたは独りなのです。
	役割は別の人が担うことができます。
	しかしながら、あなたの代わりは存在しません。
	あなたは自分を行わなければならないのです。
	あなたが行うべきは役割ではありません。
	役割に対して懸命に努める必要はありますが、条件が整わなければ、その役割を手放さなければならないのです。
	役割は多くの人の共有財産です。
	役割とは、意識の集合体です。
	例えば、男という役割は、どのような人もある程度は男らしくさせます。
	母親という役割は、どのような人もある程度は母親らしくさせるのです。
	このような意識の集合体を所有しているものが役割なのです。
	多くの人が役割の持つ意識の集合体を自分と同一視してしまうのです。
	そして、その役割に成り切ろうと努めるのです。
	大切なのは、意識の集合体に吸収されないことです。
	あなたは現在の意識レベルという限定された状態で、その役割を演じているに過ぎません。
	意識レベルが変化すれば、役割も変化します。
	そのため、役割の持つ意識の集合体を自分だと思い込んではならないのです。
	あなたは男かも知れませんが、男ではありません。
	あなたは母親かも知れませんが、母親ではありません。
	どのような役割を担っていようとも、それは限定的な不安定な状態に過ぎないのです。
	多くの人は役割に捕らわれています。
	長らく、その役割を演じてきたために、それを手放すことができないでいるのです。
	いつの間にかに自分の一部となってしまった役割を切り離しましょう。
	いつまでも役割を演じてはなりません。
	それは、意識レベルという条件を満たしていないからです。
	変化が重要なのです。
	あなたには次の役割が存在しています。
	次々に役割を変えるということは、次々に意識レベルが変化するということです。
	それがどのような役割であろうとも、変わるということは成長しているということなのです。
	役割に良いも悪いもありません。
	どのような役割を振り当てられようとも、それが現在の意識レベルであり、そこで得られる経験値が成長に不可欠であるということを理解しましょう。
	
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