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「”天”から受け取った言葉を紹介しています。少しでも、あなたのお役に立ちますように」

2016年11月18日金曜日

意識を”今”に

多くの人は無意識の内に生きています。
無意識の内に呼吸をし、無意識の内に思考し、無意識の内に行動しているのです。
多くの人の人生は無意識の産物であるのです。
”今”に対して意識的に生きている人がどれほどいるでしょうか?
残念ながら多くはありません。
大半の人物は、”今”の自分が何者であるのか?すら知らず、”今”の自分が何をしているのか?すらも知らないのです。
当然のことながら、人生が何か?ということは知る由(よし)もありません。
自分が何者であり、人生の意義を意識しない者は、決して意識的に存在しているとは言えないのです。
あなたは自分が何者であるのか?ということを考えながら生きていますか?
人生の意義とは何でしょう?
あなたは”ここ”で何をしているのでしょうか?
意識的に生きるということは、目の前の状況に対する意味を問うということなのです。
多くの人は目の前の状況に対する意味を問いません。
与えられる刺激に反応しているに過ぎないのです。
それは肉体が熱いものに触れた時に咄嗟(とっさ)に手を引くようなものなのです。
肉体はその対象を熱いと認識しますが、その対象が本当に熱いとは限りません。
それが冷たいものであったとしても、脳が認識に至っていなければ、肉体はそれを熱いと誤解して飛び上がることでしょう。
それは、肉体が目の前の対象を十分に精査せず、与えられた情報を鵜呑みにしているからに他ならないのです。
反射には、それが熱いか冷たいかを確認している時間が無いのです。
それは、反射神経によって危機的状況を回避しなければならないという肉体の使命を持っているからです。
肉体は、その対象が熱くても冷たくても、肉体に仇(あだ)なす可能性があると直感したものを拒絶するのです。
それは、十分に精査する時間を与えられないためです。
肉体(脳)が認識するよりも早い速度の刺激を与えられるのであれば、肉体は反射的に行動します。
もしもそれが、あなたがその本質を認識するよりも大きい問題であれば、それがどのような問題であろうとも、あなたは反射的に行動することになるのです。
多くの人にとって、問題の本質は見えません。
多くの人は、問題の外装は認識しても、その本質を認識することはないのです。
それは、自分が何者であり、人生の意義を意識して生きてはいないからです。
あなたの抱える問題は、その本質を理解することによって消滅します。
その問題が何であるのか?ということが分かれば、問題は問題としての形を保つことができないのです。
肉体がそれを熱いものと認識すれば、反射的に飛び上がることもありません。
認識することが出来ないことが、反射神経を働かせるのです。
あなたには、知らなければならないことがたくさんあります。
先述したように、自分が何者であり、何をしており、人生とは何か?ということを知らなければならないのです。
それ等の認識を疎(おろそ)かにしているために、目の前の状況を精査することがなく、問題と苦悩を抱えてしまうのです。
目の前の状況に問題と苦悩を導くのは、それに無意識であるからなのです。
意識的に目の前の状況に向き合うことによって、あなたにはそれが何であるのか?ということを(いつかは)理解することができます。
それは、自分から認識しようとする働きであるために、対象を理解することができるのです。
目の前の状況に反射するのであれば、対象を理解することはできないのです。
あなたに求められているのは認識することです。
何かを認識するためには、意識的な状態でなければなりません。
与えられた情報を鵜呑みにし、それを消費するような状態に陥(おちい)ってはならないのです。
あなたは常に自らの状態を確認しなければなりません。
常に意識を保ち、それを手放さないように心掛けましょう。
多くの人は反射的に生きています。
それは、過去の経験によって築かれた既成概念(きせいがいねん)が思考を占領しているからです。
人は過去の経験を(自分の中で)正しいと考えています。
それは、精査した経験ではなく、”肌に触れたものはそれが何であろうとも払い除ける”という学習であるのです。
善悪や美醜(びしゅう)の判断は過去の経験に依存します。
人は善悪や美醜を、過去の経験に照らし合わせて判断するのです。
それは決して、本質的な方法ではありません。
なぜなら、善悪や美醜の判断基準は、常に不安定であるからです。
いつまでも、過去の経験に照らし合わせて対応しているのであれば、問題や苦悩を積み上げるだけなのです。
あなたが無意識を手放し、意識的に生きることによって問題や苦悩は解決します。
自分の正体や人生の意義を探す人は、自らの意識と出会い、短絡的な判断を下すことがないでしょう。
与えられる情報を消費(鵜呑みに)するだけの人間であってはなりません。
熱いかも冷たいかも分からないのに、それに飛び上がってはならないのです。
”今”に意識を保ち、反射に陥らないようにしましょう。
そうすれば、あなたが不用意に苦悩を積み上げることもないでしょう。

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