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「”天”から受け取った言葉を紹介しています。少しでも、あなたのお役に立ちますように」

2016年11月8日火曜日

大切な栄養

あなたは自分のことを知っているでしょうか?
あなたは誰ですか?
残念ながら、あなたは自分という存在を把握しているとは言えません。
それは、自分という存在を制御することができないからです。
あなたは自分の感情を制御することができますか?
思考を制御することができるでしょうか?
あなたの感情や思考は、あなたを離れて独自に動いているはずです。
それは、別の存在のように自由に動いていることでしょう。
あなたは、自らの抱える感情も思考も制御することはできません。
もしも、感情や思考を制御することができるというのであれば、あなたが人生に苦悩を覚えることはないのです。
あなたは常に満足し、何の矛盾も抱えてはいないはずなのです。
しかしながら、あなたは多くの不足を感じ、多くの矛盾を抱えていることでしょう。
人生に不足と矛盾を抱えない人はいません。
すべての人が不足と矛盾によって苦悩を抱えるのです。
それは、あなたが自分を知らないからです。
あなたが自分だと思っている存在は自分ではありません。
制御することができない存在がどうして自分なのでしょうか?
あなたが自分のものだと思い込んでいる感情も思考も、あなたのものではないということも考えられるでしょう。
あなたには、自分という存在が分からないはずです。
あなたは自分がなぜ苦悩するかを理解することができますか?
原因を知っているのであれば、あなたが苦悩する必要はないのです。
しかしながら、あなたにはその原因を知ることが難しいでしょう。
それは、苦悩しているのは自分ではないからです。
自分ではないために、理解に苦しむのです。
人生において苦悩しているのはあなたではありません。
それは、あなたの弱い心である自我意識が苦悩しているのです。
弱い心である自我意識はあなたの一部ではありますが、あなたではありません。
あなたとは、弱い心を所有する存在なのです。
人生において感情を生み出し、様々に思考しているのは自我意識です。
あなたは自我意識を自分だと思い込んでいるのです。
あなたが知っている自分というのは、自我意識のことなのです。
人生に苦悩しているのはあなたではありません。
あなたの自我意識が苦悩しているということを知る必要があるでしょう。
自我意識はあなたの思い通りには動きません。
それは、あなたと繋がっていますが、あなたという存在の範囲内においては、自由に動く権利を与えられているのです。
自我意識は自分の思う通りに動きます。
あなたには、自我意識を制御することはできません。
あなたにできることは、自我意識の制御ではありません。
自我意識の解放こそが、あなたに与えられた自我意識との付き合い方なのです。
自我意識を制御しようと考えてはなりません。
それは傲慢(ごうまん)です。
自我意識を制御しようとする傲慢こそが、自我意識の働きであるのです。
自我意識を解放するということは、自我意識の欲求を満足させるということです。
自我意識は苦悩を求めています。
それは、自我意識が解放されるためです。
自我意識は自由を求めています。
矛盾しているように聞こえるかも知れませんが、あなたが自我意識に執着しているのです。
あなたが自我意識を繋ぎ止めているのです。
あなたは自分を自我意識だと思い込んでいます。
それを解放するということは、自分を失うことだと思い込んでいるのです。
しかしながら、実際にはその逆です。
自我意識を解放するためには、自我意識の求める苦悩を許さなければならないのです。
自我意識は苦悩を”食べる”ことによって満足します。
あなたが苦しみを否定するのであれば、自我意識が満足することはありません。
満足することのない自我意識は、より多くの苦悩を求めるようになるでしょう。
それは更なる苦悩と内的な矛盾を抱えることに繋がるのです。
自我意識はあなたの一部です。
それはあなたではありません。
苦悩を客観視することによって、それを欲している自我意識の存在に気が付きましょう。
自我意識は子どものように我が儘(まま)です。
あなたはそれを教育しなければならないのです。
自我意識に苦悩を与えることによって満足させましょう。
苦悩があなたを自我意識から解放するのです。
苦悩を嫌ってはなりません。
苦悩を学びましょう。
苦悩を避けてはなりません。
それは、自我意識にとっての大切な栄養なのです。

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