人は誰もが、独立自尊の精神を保たなければなりません。
人は誰もが、自立した個人となり、自らを尊(とうと)ぶように生きなければならないのです。
あなたは自分自身を大切にしなければなりません。
自分自身を大切にすることができない者には、他者や世界を大切にすることができないのです。
あなたが誰かや何かを大切に思うのであれば、先ずは自分自身を大切に思う必要があることを覚えておかなければなりません。
独立自尊の精神こそが、あなたを救います。
自分自身を救うことができない者には、他者や何かを救うことは出来ないのです。
独立とは、自立のことです。
それは、他に依存することのない精神です。
他に依存するということは、自らを他に預(あず)けるということです。
自らを他に預けるということは、自らを蔑(ないがし)ろにしているということなのです。
あなたが誰かや何かに依存している状態であるのならば、自立することはできません。
あなたは自らを自分自身に頼り、他に依存しない精神を保たなければなりません。
あなたが他に依存することなく、自立を実現するためには、学ばなければなりません。
学ぶことによってのみ、あなたは自立を実現することができるのです。
多くの人が他に依存するように生きています。
他と協力することは良いことです。
互いに与え合い、支え合うことが自立の目的です。
しかしながら、多くの人は協力に至っていないのです。
無意識の内にでも、他に依存しているのです。
学ぶことは人の道を分けます。
即(すなわ)ち、学ぶ人は自立の道を進み、学ばない人は依存の道を進むのです。
学ぶ人は他に依存する必要がなくなります。
知恵は自立を助けるのです。
学ばない人は他に依存する必要を強めます。
無知は依存を助けるのです。
人の生き方としては、自立するか依存するかの二つの道しかありません。
自立の精神を持つ人物か、依存の精神を持つ人物のどちらかに分かれるのです。
あなたの中には二つの心があります。
それは、強い心と弱い心です。
強い心は自立を助け、弱い心は依存を助けます。
あなたが自立を求めているのであれば、強い心に従って進まなければなりません。
それは、弱い心への否定となります。
強い心を肯定するのであれば、結果的に弱い心を否定しなければならないのです。
弱い心とは自我(エゴイズム)のことです。
あなたが自立を求めるのであれば、自我との闘いは避けられないのです。
自我を否定する道のりが始まるでしょう。
それは困難な道のりです。
なぜなら、多くの人が自我と仲良く暮らしているからです。
多くの人が依存を許しているのです。
それは、自我の欲求です。
あなたは依存を断ち、独立自尊の精神を保つことができますが、そのためには克己心(こっきしん)が必要になります。
自我は努力を嫌います。
自我は学ぶことをしないのです。
人の中にいれば、あなたは自我の影響を受けるのです。
あなたが他者と共に過ごす時間が増す程に、自我は擦り寄ってくるでしょう。
多くの人の中にあっては、あなたの小さな克己心は全体としての自我に負けてしまうのです。
それは、他者と共に過ごすことは楽だと囁(ささや)きます。
そして、他者と共に過ごすことは考える必要を奪います。
あなたは自分よりも思考する他者に考えを委(ゆだ)ね、自分よりも決断力のある他者に決断を委ねるようになるのです。
自分では学ぼうとはせず、自分よりも学ぼうとする他者から学ぼうとします。
それは楽な道ではありますが、行き着く先は依存なのです。
あなたは自分で学び、自分で考え、自分で決断しなければなりません。
自力の積み重ねこそが、自立への道なのです。
思い通りに進まなくても良いのです。
他人と異なる意見を大切にしても良いのです。
失敗というものは存在しません。
すべてが学びであるのです。
上手く進む依存の道は、道を進んだような錯覚を覚えます。
しかしながら、目的地とは違う道を進んでいるだけなので、道を後退しているようなものなのです。
あなたが依存して運んでもらった道のりを、今度は自力によって引き返さなければなりません。
そして、そこから一歩を踏み出さなければならないのです。
独立自尊の精神によって生きなければ、あなたが人生を進むことはできないということを覚えておきましょう。
周囲と自分を比べる必要はありません。
依存することは表面上は大きな成果を上げるのです。
しかしながら、実際には成果を上げてはいないのです。
大きな建物を建設しても、柱が細く、その設計と組み立てが疎(おろそ)かであるのならば、簡単に崩れ去ってしまうのです。
依存とは、そのようなものなのです。
周囲と自分を比べる(依存、同一視)ことなく、独立自尊の精神を保ちましょう。
あなたの道はそこから始まるのです。
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