あなたは、自我意識と共に生きているということを知らなければなりません。
あなたの内には自我意識が存在し、今もあなたに影響力を所有しています。
自我意識とは、弱い心のことです。
それは、恐怖によって成り立ち、恨みの感情を抱えています。
自我意識の本質は恐怖です。
それは恐怖を肯定(こうてい)します。
自我意識は恐怖であるために、恐怖を肯定し、恐怖が内に保たれるように指導します。
多くの場合、人は自我意識の指導に従っています。
それは、無意識に生きているからです。
人生を意識的に選択している人は多くはありません。
多くの人が自分で人生を選択していると思い込んでいますが、そのようなことはないのです。
あなたは恐怖を土台とした選択をしているでしょう。
恐怖に突き動かされた人生設計をしているはずです。
恐怖を避けるために行動し、恐怖の対象が存在するために行動しているでしょう。
それは喜びのための行為ではないのです。
大抵の場合、不安や心配のために行動しているということに気が付くでしょう。
自我意識は恐怖を土台としての行動を選択します。
多くの人は無意識の内に、恐怖と共に生きているのです。
あなたは、自分の行動の動機を考えてみましょう。
大抵の場合、あなたは恐怖のために行動している(もしくは、行動せずにいる)はずです。
それでは、自我意識が助長するのを助けるだけなのです。
自我意識を育めば、あなたは自分の人生を生きることができないのです。
自我意識はあなたの抵抗となります。
それは、弦(げん)を引く力に似ています。
矢を射るためには、弦を引かなければなりません。
しかしながら、引いた弦を放さなければ矢を射ることはできません。
自我意識は人生において重要な役割を担っていますが、それを手放すことによって役割を果たすのです。
多くの人が自我意識を手放せずにいます。
引いた弦を保持しているのです。
弦を引くことは簡単ではありません。
それは強い緊張と労力を必要とするからです。
多くの人が緊張と苦労の中に生きています。
それは、自我意識を手放せずにいるからです。
あなたが人生に疲労を感じているのであれば、無意識の内に引かれた弦を保持しているということに気が付かなければなりません。
自我意識を手放すことによって、矢は放たれ、的(人生の目的)を射るのです。
一つの的を射れば、別の的が現れます。
人生の目的は一つではありません。
一つの目的を果たせば、次の目的を果たさなければならないのです。
的は次々に現れます。
その度に、あなたは無意識の内の自我意識によって引いている弦を手放さなければならないのです。
自我意識の解放によって、あなたは成長することができます。
それは、あなたに豊かさを導くでしょう。
自我意識である恐怖は、弦を手放すことを恐れます。
それは、人生の目的を果たすことができないということなのです。
恐怖によって、人は安住にとどまります。
居心地の好い空間は安心感を導くでしょうが、それは可能性を潰します。
可能性を潰すことは、より大きな恐怖を導くことに繋がります。
安住にとどまることは、新しいことに挑戦することよりも大きな恐怖を導くのです。
自我意識の目的はより大きな恐怖を育てることです。
あなたがより苦しむことを目的としているのです。
それが自我意識の仕事です。
それは弦を力強く引くためなのです。
素早く、数多く射れば、多くの的(目的)を果たすことができます。
恐怖を抱えていることは生涯において射る矢の数を少なくするということなのです。
あなたは居心地の好い空間を手放し、居心地の悪い空間に挑戦しましょう。
構えているだけでは何の価値もないのです。
下手な矢でも実際に射ることに価値があるのです。
詰まらない人生を生きてはなりません。
構えを見せびらかすのが人生ではないのです。
自我意識を自慢してはなりません。
財産や地位、自尊心や拘泥(こうでい)などの自我意識の欲するものは何の自慢にもならないのです。
自我意識(恐怖)を手放し、一つでも多くの人生の目的を果たしましょう。
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