人生は成長の場所です。
人は人生において、成長するという目的を持っています。
あなたは成長しなければなりません。
しかしながら、多くの人は成長することを恐れています。
それは、成長するためには人生の定める通過儀礼を受けなければならないからです。
それは、苦悩という形で導かれます。
苦悩とは、成長のための通過儀礼なのです。
あなたが成長するためには、苦悩を受けなければなりません。
苦悩を体験することなく、人が成長を実現することはできません。
それは、人が成長するということは、自我意識と向き合うことによって、それを乗り越えるということだからです。
自我意識とは弱い心のことです。
弱い心はすべての状況を恐れています。
そのため、自我意識にとってはすべての状況が問題となり、それを苦悩に感じるのです。
自我意識を通して状況を観察しているあなたは、自我意識の感情である苦悩を自分の生み出す感情だと誤解します。
そして、自我意識と自分を同一視することによって、状況を問題とし、成長するための通過儀礼である苦悩(と思い込んでいる状況)を否定するのです。
あなたが成長を実現するためには、苦悩を体験し、それを乗り越える以外に方法はありません。
そのために、先ずは自我意識の抱える感情を自分の生み出す感情だと誤解しないことです。
あなたは自らの抱えている感情を観察することができるはずです。
観察することができるということは、あなたの中にそれを観察する存在がいるということなのです。
感情よりも、感情を観察している存在の方があなたの本質に”近い”のです。
実際には、感情を観察している存在も自我意識ではありますが、より自我意識の薄い自我意識であるのです。
自我意識は玉ねぎの皮のように、幾重にも積み重なっています。
最終的には自我意識は消滅します。
自我意識が消滅した後に残る存在があなたなのです。
しかしながら、今回の人生においては、あなたが自我意識を離れることはできません。
そのため、自我意識を離れた後のことを考える必要はないでしょう。
あなたが”今”にするべきことは、自我意識を観察することによって自分の本質に少しでも近付くことなのです。
あなたは多くの自我意識を抱えています。
それは、多くの弱い心を抱えているということです。
それは、多くの問題を引き起こし、多くの苦悩を導きます。
そのため、あなたは多くの問題と向き合わなければなりません。
一つの問題に見えるものでも、その原因には多くの自我意識が使われています。
あなたが問題を解決するためには、その原因である自我意識を、問題を形成している数だけ乗り越えなければならないのです。
一つ一つの問題は単純です。
しかしながら、それが複雑に絡まれば単純さは失われます。
どのような機械も、一つ一つの部品は単純な構造をしています。
しかしながら、それ等が組み上がれば、複雑な動きを可能とするのです。
組み上がった自我意識は、その本質を隠します。
多くの人が人生に苦悩しているのは、組み上がった自我意識を体験しているからなのです。
大切なのは、一つ一つの自我意識は至極単純であるということです。
人生の苦悩は思い込みです。
あなたが苦悩だと思い込まなければ、それは取るに足らない状況であるのです。
幼い頃の苦悩は、成長すれば苦悩にはなりません。
それは、状況が問題の本質ではないということの証明であるのです。
問題の本質は自我意識です。
それ以外の原因は存在しません。
誰かや何かがあなたを苦しめている訳ではないのです。
あなたが勝手に苦悩しているだけなのです。
自我意識の機械は、あなたにとっての大きな問題となります。
自動運転をプログラミングされた自我意識の機械に対して、真っ向に向き合っても歯が立ちません。
しかしながら、分解すれば取るに足らないのです。
全体像に惑わされてはなりません。
どのように大きく見える問題であっても、あなたの態度によって解決するのです。
すべての問題があなたの胸の内に存在している小さな自我意識でしかありません。
あなたは、胸の内に収まる程の小さなものに苦悩しているのです。
問題の本質を見失ってはなりません。
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